液体分給システム ブロンコスト LDMシリーズ  その2

2021年09月21日

本日は、ブロンコスト(Bronkhorst High-Tech.B.V. 日本法人 ブロンコスト・ジャパン(株))LDM(Liquid Dosing Module)のご紹介その2です。*Liquid Dosingは液体分給と言う意味です。
LDMの代表的モデルの内部構造を見てもらいましょう。

出典:ブロンコスト・ジャパン(株)

添加剤のドージングでは貴重な材料の無駄を防ぐために、周囲環境の変化に影響を受けずに、長期に渡って高い精度と高い再現性を維持することが重要です。
LDMシリーズは、PLCから流量指示を送り、それを受けたコリオリ式マスフローメーターmini CORI-FLOWが内蔵しているPIDコントローラーでダイレクトに液体注入ポンプ(例えばギアポンプ等)の回転数を制御しています。
更に工程のスループット向上を目的として、個々のワークに対してキレのいい添加剤供給を行う為に、PLCでMFM下流の閉止弁の開閉制御を行っています。

これにより従来はロードセルなどで添加剤を投入した結果をワーク全体の重さで測って管理していたのを、流しながら質量流量で管理できるようになったのです。
ポンプ側も通常の回転数制御ではなく、今流れ得ている質量流量に応じた繊細な回転数管理が加わることで、安定した添加剤供給が可能になるります。

もちろんポンプの経年変化に伴う吐出流量の劣化に対しても、MFMからの流量信号との比較制御により、常に回転数が適切に補正されるので、結果としてポンプのメンテナンスタイミングが来るまでは、環境変化や経時変化の影響を受けにくいドージングシステムが構築されるのです。

更にメイン材料ラインの増減に合わせて、添加剤ラインの流量も変動させることで、混合比率を一定に維持するマスタースレーブ運転での制御への拡張も可能です。

当然、流体の物性変化に影響受けないコリオリ式マスフローを採用しているので、食品製造工程でよくある流す製品によって添加材種そのものの切り替え作業にも、迅速に対応が可能になったのでした。

ブロンコストのminiCORI-FLOWシリーズの微小流量質量流量測定能力と、ポンプ、閉止弁等を組み合わせた液体分給システムLDM
興味を持たれた方は、EZ-Japan まで。

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