マスフロー用 電源指示設定器

PTS-001EXT & PTS-002EXT

マスフローコントローラ(MFC)/マスフローメーター(MFM)用 電源指示設定器

"PTS-001EXT"(電圧信号仕様)
"PTS-002EXT"(電流信号仕様)です。

この製品はブロンコスト製マスフロー(MFC&MFMの総称)に必要なAC/DC電源と流量表示機能、そして流量設定機能(MFCでのみ使用)をオールインワンにしたパネルマウント対応ユニットです。

マスフローには、電源、流量指示器(表示器)、流量設定器が別に必要になりますが、表示ユニット、設定ユニットをバラバラで調達して配線するのも面倒です。
「安価に複数のマスフロー用に装置でパネルマウントできるものを・・・」というユーザーの声に応え(株)タテヤマ製作所では、かゆいところに手が届くコンセプトのPTS-001EXTを企画されました。


【PTS-001EXT仕様】

NEW!

電流入出力(4-20mA)仕様の PTS-002EXT 【新発売!】

PTS-002EXTは、PTS-001EXTの仕様をそのまま継承して、入出力信号を電流信号である4-20mAにしたモデルです。002が採用している電流入出力4-20mAは、001の採用している0-5VDCとどこが異なるのでしょうか?

1. 対ノイズ性能

電流信号の優れた特性は、その対ノイズ性能です。
電圧ノイズが発生した際に電圧信号でやり取りをしていれば、ノイズ電圧はそのまま信号に乗ります。
しかし、これを電流信号でやり取りすればノイズ影響は微小となり、ノイズによりMFCの制御性能を損なうことが少なくなります。

2. 伝送距離

1. の裏返しでもあるのですが、電圧信号はノイズ耐性に強くする為には電圧をその分上げる必要があります。
でも、長距離引き回すと配線抵抗により電圧降下が生じるというジレンマがあります。
一般的に電圧信号はシールド線を使っても10m程度をお薦めしてます。
(近辺に強いノイズ源、RF電源やモーターがある場合は、10mでもダメな場合があります。)

電流信号の場合、各抵抗値(送信側、受信側、ループ)により計算することになりますが、100mどころかkm単位での伝送も可能になります。

接続する推奨品:ブロンコストMFC(定電流方式4-20mA信号)は外部インピーダンス制限が375Ωですので、ブロンコスト製専用ケーブル0.25sq x 8c shield (DIN8 もしくは Dsub9 コネクター 付)で700mまで延長が可能になります。

*ちなみに電流信号のシャント抵抗(受信側抵抗)は、送信側より低ければ問題はないのですが、一般的に250Ωが使用されます。
これは電圧信号1-5VDCに変換できるからですね。

3. 断線検知

これは電圧信号の1-5VDCでも言える事なのですが、意図的にゼロ点位置を0Vや0mAにせず、1Vや4mAといった浮かせてある方式を"ライブゼロ"と呼称します。
この方式の利点は、ケーブルの断線、接触不良といった事故と、流量信号0を容易に見分けることができる点です。
地味ですが、安全面で非常に重要な機能と言えます。

"おかしいなぁ。ガスが流れている筈なのに、流量が0のままだ!もっとレギュレーターの圧を上げるか!"という時に、本当はマスフローと指示計の間のケーブルが断線していて、出力を読めていないだけだったら、ゾッとしますね。

これらの特長を持つPTS-002EXTシリーズは、4-20mAの電流信号オプションを全ての製品で対応可能なブロンコスト製品とは親和性がとても高い製品です。

他社製品だと、そもそもそういったオプション設定が無いか、あってもかなり割高になりますが、ブロンコストは電流入出力でオプションコストは原則不要ですし、PTS-002EXTは001より少し高くなる程度です。

マスフローを動作させるのに必要最小限の機能を1つに集約し、パネルマウントも可能な構成を取りつつ、お求めやすい価格設定で提供できます。 EZ-Japanにお問い合わせください。