センシリオン液体流量センサーの流量出力に関して

 センシリオンの液体センサーは、正流、逆流の双方向を同じ性能で測定が可能です。

オプションのSCC1-USBケーブルを使い、本体からのI2Cを変換。PCのUSB端子に接続すればセンシリオンの配布している無償ビュワーソフト(Liquid Flow Viewer)を用いれば、下図のようにどちらの流れも測定が可能です。

アナログ信号を取り出し、表示器で流量値にスケーリングする場合は、オプションのSCC1アナログケーブルが必要です。
このケーブルは本体のI2Cデジタル出力をDA変換して、0-10VDCのアナログ信号にしてくれます。
<注意>
本体センサーより、このケーブルの方が消費電流量が多いので、適切な電源を準備する必要があります。

ここで問題はこの0-10VDCです。
双方向の流れ対応の為に、出力の5Vが流量0=ゼロ点を表し、5-10VDCが正流、0-5Vが逆流というスケーリングになるのです。
通常の表示器で0-10VDCをそのまま正流方向でスケーリングすると、出力電圧が最初から5V下駄をはいて表示されてしまいます。

ユーアイニクス(株)さんの指示計 SP-323 を使えば、この問題は解消します。
SP-323-4は表示が-9999~9999となり、逆流の表示が可能ですし、0-10VDC信号を5V=0でスケーリングできます。
また、センサー用電源の24V 150mAを内蔵していますので、先程のアナログ変換ケーブルを含めたセンシリオン液体センサーをドライブ可能です。

センシリオン液体センサーをアナログ出力で使用したい場合 、EZ-Japanにご相談下さい。