真・MFC千夜一夜物語 第390話 寒いですね。寒い日のMFCは・・・その2

2023年02月14日

寒い冬場のMFCマスフローコントローラー)やMFM(マスフローメーター)は熱式センサーの暖機運転を念入りにというお話です。
そして周囲にあってMFC以上に冷え切ったものが何なのかという話は、もう少し後で触れますね。(じらしますね・・・)

最近あったお話なのですが、「MFCを屋外に置くけど大丈夫か?」という問い合わせがありました。
Decoは屋外でしたらIP65タイプのブロンコスト製品お勧めしています。
ここで復習です。
IP65とは何でしょうか?

防塵防水規格でしたね?
JIS(日本工業規格) 電気機械器具の外郭による保護等級(JIS C 0920)及びIEC(国際電気標準会議) エンクロージャによる保護等級(Degrees of protection provided by enclosures (IP Code)/IEC 60529)で定めるところの規格で「IPコード(Ingress Protection)」と呼称されています。

このIPコードで数字の十の位は、人体、及び固体に対する保護等級(外来固形物いわゆる防塵)、一の位が水の浸入に対する保護等級(防水)で、以下の等級に分類されています。
故に防水のみを表す保護等級のみの場合はIPX5といった表記をします。

国内のMFCやMFMの場合、ほとんどがこの防塵防水規格とは無縁で、屋内の清浄な場所で使用するのが前提ですが、ブロンコストには2種のIP規格のガス用製品があります。
この2種の差は、ケースと電気配線コネクターを見て頂ければ、すぐわかります。
通常のケースにDsub9ピンコネクターのEL-FLOW、ケースにもシーリングがされていて、DIN8の丸型コネクターで物々しいのがIN-FLOW等のインダストリー向けです。
IP65というのは、"あらゆる粉塵の侵入に対して完全に防護"され、なおかつ"あらゆる方向からの噴流水による有害な影響が無い"という意味だとご理解ください。
IP40は、それに対して"直径1.0mm以上の固形物の侵入からの保護"はされているが、"水の侵入には保護なし"ということで、両者の間には防塵防水能力に置いて大きな差があることがわかります。

IP40対応MFMとIP65対応MFM 出典:ブロンコスト・ジャパン(株)

ところがDecoのお勧めを聞いて、そのお客様はこうおっしゃったのです。
「大丈夫です。屋外でも屋根や壁があってマスフローは風雨に直接さらされません。なのでIP40のMFCで大丈夫ですよね?」

さて、これに対してDecoはどう答えたでしょうか?

【あなたにMFCの夜が来る~真・MFC千夜一夜物語】by Deco EZ-Japan