ウエハータイプのMFMって?その2
最近、大流量のマスフローメーター(MFM)のお問い合わせが多くなってきました。
ブロンコスト = Bronkhorst High-Tech B.V. (日本法人はブロンコスト・ジャパン株式会社 東京都江東区東陽5-27-5)のMFMには、空気換算でフルスケール11,000Nm3/hというとんでもない大流量のMFMがあり、ご紹介するのですが、少し困ったことが発生します。
それは配管接続です。
3/4インチや1インチ配管では足らない領域の流量向けのMFMがあります。
例えば先ほどの11,000Nm3/hの場合、F-106GIというDN250/ANSI 10インチといった太い配管になるのです。
ブロンコストのHPに掲載されている下の写真を見てもらえば、人間との対比で大きさをお判りいただけるかと思います。
【出典:ブロンコスト・ジャパン(株) Bronkhorst High-Tech 工場での調整風景】
こういった配管を接続する場合、フランジを使用するのですが、ブロンコストはオランダのメーカーの為、DIN / ANSIといった規格のフランジ付きMFMはご用意できるのですが、日本国内のJISフランジには対応できていないのです。
そこでご紹介しているのが、ウエハータイプ(wafer type)という接続の大流量MFMです。
【出典:ブロンコスト・ジャパン(株)】
フランジ同士でマスフローを挟み込み4点とか8点のボルトで締め付ける設置方法ですね。
緑色のリングがOリング、それより大きいリングがセンターリングです.
実際に配管施工した写真はこんな感じです。
【出典:ブロンコスト・ジャパン(株)】
「フランジならわかるのだけど、ウエハータイプって言われてもピンとこないんだよね・・・」とおっしゃる方が多いので、今回は実機の取り付け状態を見て頂けるような写真をお借りしてきました。
そして、このウエハータイプをお奨めする最大の理由は・・・
実はフランジが無い分、ウエハータイプのMFMはお買い求めやすいお値段なのです!
製造コストも当然そうですが、オランダから空輸してくることを考えても、フランジ付きのその分大きくて重い製品は、輸送費だけでも高くついてしまいます。
設置だけなら1回でいいのですが、定期点検の流量校正作業でオランダへ送り返したり、戻したりする費用を考えて頂ければ・・・
ウエハータイプの大流量MFM IN-FLOW F-106*Iシリーズは防塵防水規格IP65対応ですが、TIIS本質安全防爆構造のF-106*Xシリーズもございます。
【F-106EX 出典:ブロンコスト・ジャパン(株)】
用途に応じて、お求めください。
お問い合わせは、EZ-Japan まで・・・
"マスフロー豆知識" EZ-Japan Deco